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ブログの気持ち

このブログは会津塗の専門商社である株式会社高橋商店が、

会津の文化、風土、食、伝統をより深く掘り下げ、

広めていくことを目指し日々更新しています。

このブログを通じて、多くの人たちが

会津を訪ね、会津を見て食べて、

漆文化を知ってもらうことを私達は切に願っています。

会津にはまだまだ、日本人が忘れてしまったようなどこか懐かしい

古い精神が目に見える形で残っています。

しかし、それも年月とともに次第になくなりつつあります。

今ならまだ間に合うかもしれません。

今のうちに、会津の古きを多く人に伝えたい!!

会津の漆の伝統を残していきたい!!

それがブログの願いです。

漆と会津を伝えることで・・・。

 

消えゆく漆器文化

漆器の文化は数千年前前に芽生えました。

漆(うるし)の優れた機能とその美はアジアの文化の形成に大きく貢献してきました。

特に森の国、水の国に日本においては漆の特性が最大に発揮されてきました。

自然の恵みに溢れたジパングは漆文化の発展には最適でした。

つい最近までは私たち日本人は漆と暮らし漆とともに生きてきました。

しかし、戦後の経済発展で生活様式があらゆる場面で西洋化した生活環境のなかでは

徐々に漆の存在場所は狭まってきました。

現在、殆ど家庭からは漆の器は消え去ってきています。

そして漆製品と言われるものは殆どが中国製もしくは合成樹脂となっています。

 

見直される漆の神秘な力

しかし、ここにきて日本の古来の伝統技術や職人技術が改めて見直されてきています。

とても機械や科学では及びもつかない精密性や有用性がそこにあるのです。

漆の力や漆芸もじつは奇跡の力を秘めています。

その機能と芸術性は大量生産の工業製品では及びもつかないものなのです。

漆には機能性や芸術性とともに癒しの力が宿っています。

森の神秘の力が天然木製の土台とその上に塗装される漆から放たれます。

現代の病んだ人たちの気持ちを和らげ安堵させてくれる力を秘めています。

 

会津に残る故郷の原風景

会津には漆文化を代表に、古き日本が現存しています。

会津は、自然の風景や郷土料理、里山の原風景、伝統行事、古刹や古い神社など

ちょっと時代遅れとも言うべき姿をそのまま体験できる日本ではもはや数少ない地域にです。

そんな都会人が失ってしまった日本人の原点をもう一度見てほしい!!

そして見つめ直すことで、不安な心を払拭して日々の小さな幸福を取り戻してほしい!!

人々がロスト・ワールド会津を知ることで少しはそれは実現できる筈と信じています。

そのために、一生懸命、会津と漆を語ります。