会津の風と土
|会津の地
福島県は浜通り・中通り・会津地方の3つに区別されています。浜通りは、いわき市を中心にして太平洋岸になり、中通りは郡山を中心にして、西に奥羽山脈と東に阿武隈高地に挟まれた太平洋側内陸の地域になり、気候は太平洋岸気候に属します。会津地方は内陸の盆地部分になり、気候は日本海側の気候に属し新潟に似通っていて、冬には積雪を多く見ます。
それぞれが気候風土、歴史・人情などに個性を有してまるで違う地方の感があります。
会津の地は福島県の西部に位置して、断層や収縮・変形などの
地殻運動によって形成された会津盆地と言われる構造盆地になっています。
南北に約34Km、東西に13Kmの縦長な楕円形盆地です。
四方を奥羽山脈、飯豊山、越後山脈、会津高原に囲まれて、
その中央を大河、阿賀川が日光周辺に位置する荒海山に源流を発して滔々と流れています。
阿賀川は新潟県に入ると阿賀野川と名前を変えて日本海にそそぎ込みます。
会津盆地は標高が175~220mの平坦地であり(会津若松で218m)、俗に「あいづだら」とも称せられます。
会津地域の面積は、5,420平方キロで、福島県の約40%を占めています。
あいづだらは阿賀野川水系の恵みを受けて水田中心の肥沃な穀倉地帯となっています。
この地の米は昼は熱く夜は冷えると言う寒暖さによって
新潟の魚沼の米に匹敵する食味を誇っている名産地です。。
会津盆地の北部にはラーメンで有名な喜多方が位置していますが、
この地はまた蔵の町としても有名です。
蔵がその豊かさを物語っています。
江戸時代、収穫されたコメは阿賀野川を使って新潟に運ばれ
更に日本海の海運を利用して大阪の地に持ちこまれました。
会津盆地の東には観光地としても有名な磐梯山、猪苗代湖があります。
会津の観光の中心地になっています。
会津地域の人口は約28万(福島県の14%)ですが、その中心都市は人口12万強の会津若松市で、
白虎隊、鶴ヶ城などで全国的にも知られる観光地都市になっています。
|会津の市町村
会津地方には17市町村が所属します。
|会津の風
会津の気候は盆地の内陸性気候であり、また基本的には日本海側気候に属します。
昼夜の寒暖の差が激しく、夏は昼は熱くなり夜は冷え込みます。
冬は新潟と同じくシベリアからの季節風によって1m程の積雪があります。
会津若松市で年間平均気温は11.7度、年降水量は1213mmとなっています。
冬の最低気温平均はー4度ほどm最高気温平均は4度程度で、
夏は最高平均気温が30度程度です。
(因みに東京は年間平均気温15.4度、年降水量は1528mm、
冬の平均最低気温の1度ほど、最高平均10度です)
やはり高地であることもあり、東京などと比較して寒冷な地と言えます。
会津盆地の端や山間部では更に厳しい気候なってゆきます。