会津の観光

会津の観光の魅力は、豊かで美しい自然、古くからの歴史・伝統文化・郷土料理、美味しいお米・蕎麦、温泉と数え切れません。会津地区と言っても17市町村、5,420平方キロもあり、千葉県以上の広大な面積となっています。会津を観光の観点から捉えるには、次の5エリアに分けて捉える方がいいでしょう。すなわち

  1. 会津若松エリア【会津若松・会津坂下(ばんげ)・会津美里町・湯川村(ゆがわ)】
  2. 磐梯エリア【磐梯町・猪苗代町・北塩原村】
  3. 喜多方エリア【喜多方市・西会津町】
  4. 奥会津エリア【柳会津町・三島町・昭和村・金山町・只見町】
  5. 南会津エリア【南会津町・下郷村・檜枝岐村(ひのえまた)】

になります。

会津若松や喜多方エリアでは会津の歴史や伝統・文化に触れることができ、磐梯アリアでは雄大な自然の景観が満喫でき、奥会津・南会津の地域では日本の古い山村の原風景や風俗風習を体験することができます。

自然を楽しむなら磐梯エリア、会津の文化歴史探訪は若松・喜多方エリア、日本の古き良き原風景を体験した人は奥会津、南会津地区を訪れてください。これを上手く組み合わせることで変化に富んだ観光を楽しめますが、咲いては各地1日ずつ割いたほうがいいでしょう。

 

会津地図

会津若松エリア

会津若松市を中心とした地域では歴史と伝統工芸に触れることが出来ます。会津の文化を堪能できる旅が楽しめます。

会津若松市

会津若松地域は会津の産業文化の中心であり、古くからの遺跡や史跡が存在します。会津若松市の観光の中心は、蒲生氏が築いた鶴ヶ城、白虎隊で有名な飯盛山であり、その他には、さざえ堂・阿弥陀寺・会津武家屋敷・福島県立博物館・七日町・御薬園・会津藩校日進館などがお薦めです。あかべえやハイカラさんなどの観光周遊バスが市内を走っていて一日掛けてゆっくり探索するのがいいでしょう。また、古くからの仏跡も市内多数散在し一日では足りないかもしれません。七日町あたりでは会津の漆器店や会津木綿、会津絵蝋燭などの伝統工芸品を販売する店も多くあります。また、ご当地グルメとして会津ラーメン、ソースカツ丼、手打ちそば、わっぱ飯などを楽しむことが出来ます。会津若松の温泉では、東山温泉、芦の牧温泉があり、名だたる名旅館も数多くあります。

会津美里町

会津美里町は、東北では一番古い焼き物である本郷焼が有名です。蒲生氏郷にその起源を発し、全盛期には100を超える窯元があったようです。現在は13の窯元が陶器だけではなく磁器の生産も行っています。また1400年の歴史を誇るとされる伊佐須美神社が美里町では有名です。中田観音、法用寺、龍興寺などの歴史ある古刹も美里町には数多くあります。温泉では宿泊できる新鶴温泉があり、温泉施設では本郷温泉、高田温泉などがあり日帰り入浴を楽しめます。美里町の特産品としては、日本一大きな梅として有名な高田梅があります。

会津坂下町

会津坂下は会津の米作の中心の一つであり、コシヒカリの大産地です。また、立木観音で有名な恵隆寺があり、観光スポットとなっています。また会津坂下は越後街道の要所として栄え、馬での物資の運搬が盛んで、馬の市が行われていました。そのために早くから馬食文化が根付き、今日の会津の馬刺しとして広まります。宿泊できる温泉では洲走の湯(すばしり)、津尻温泉があり、日帰りでは糸桜里(しおり)の湯ばんげがあります。

湯川村

湯川村(ゆがわ)村は会津の田園でありお米作りがその中心です。湯川米として美味しいお米の多い会津のお米の中でも特に評価が高くなっています。また、村の自慢は村の文化のシンボルである「勝常寺」です。常勝寺は807年に、磐梯町の慧日寺と同じく朝廷より派遣された徳一上人によって建立され、その御仏は国宝に指定されています。

磐梯エリア

磐梯山を中心とした大地の躍動を感じることのできる自然美あふれるエリアです。数多くのリゾートホテル、温泉旅館、ペンション、民宿などの多くが温泉付きでお客様をお待ちしています。

猪苗代町

猪苗代湖を中心とした所謂、表磐梯エリアになります。スキー場やテニスコート、キャンプ場にフィールドアスレチックなどのスポーツやアウトドアが楽しめます。リゾートホテル、ペンション、民宿、温泉旅館などの宿泊施設が数多く営業し、運動部の合宿などにもよく使われています。千円札で有名な野口英雄記念館や世界のガラス館、会津藩の初代藩主保科正之を祀った土津神社(はにつ)、有栖川宮威仁親王殿下の別邸・天鏡閣などが観光スポットになっています。猪苗代町は温泉にも恵まれ、中ノ沢温泉、沼尻温泉、横向温泉、はやま温泉など16の温泉が湧き出ています。また、猪苗代は有数の蕎麦の産地であり、手打ちの蕎麦屋の名店が数多く営業しています。

北塩原村

裏磐梯のアリアになり自然美あふれる磐梯朝日国立公園の中心になります。磐梯山の噴火によって生まれた五色沼、桧原湖、天然記念物の雄国沼湿原を始めとする大小300余の湖沼群と磐梯山の爆裂火口の雄姿を日本でも類を見ない美しさを誇っています。冬季では、上質の雪でスキースノボーが楽しめ、桧原湖などではワカサギ釣りのメッカになっています。高級リーゾトホテルも数多くあり、都会からの多くの人達が保養に訪れます。ペンションなども数多くあり、宿泊施設の多くが温泉を備えています。

磐梯町

磐梯町は磐梯山の山麓に広がり、星のリゾートが運営する 磐梯山温泉ホテルではゴルフやスキー、温泉が満喫できます。また七ツ森ペンション村など多くのペンションも都会の人たちに憩いを提供しています。高僧「徳一」によって平安時代初めに開かれた慧日寺は、東国を代表する寺院跡として昭和45年に国の史跡に指定され、町の観光スポットになっています。

 

喜多方エリア

喜多方の蔵の街なみや喜多方ラーメンを代表とする歴史とご当地グルメのエリアになります。

喜多方市

喜多方は蔵の街、ラーメンの街として全国的によく知られた町です。また、水に恵まれ米作りも盛んでありお米が美味しいこでも知られていますが、日本酒づくりや味噌づくりなども盛んです。またそばの栽培も盛んに行われ、喜多方市の山都地区、宮古地区はそれぞれ山都蕎麦、宮古蕎麦と言われ蕎麦通が足繁く通うスポットです。喜多方は会津塗りの産地でもあり、漆器などの工芸品作りも盛んです。温泉では熱塩温泉、日中温泉などがあります。

西会津町

西会津町は越後街道の宿場町として栄え、歴史と信仰の町でもあります。奈良時代に開かれたと言われる大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)(*祇とは土地の神様、神は天の神様を意味します)は、会津の多くの人達の信仰を集めています。鳥追観音如法寺は1200年前に会津の仏教の元祖徳一によって開創された霊場です。西会津町では地元のミネラル野菜を使った味噌ラーメンがお薦めです。

奥会津エリア

尾瀬に源流を発する只見川、只見線の周辺エリアで、日本でも有数の豪雪地帯です。森林と河川の織り成す自然の美しさに溢れています。また1200年を超える古刹、古くからの民俗行事などの日本の伝統的な精神に触れることのできる地域でもあります。

柳津町(やないづ)

柳津は只見川沿いに、古くから福満虚空藏(こくうぞう)菩薩 霊巌山 圓藏寺の門前町として栄え、会津の人々の信仰を集めてきました。境内にある撫牛像は会津地方の民芸品「赤べこ」の由来にもなっています。七日堂裸詣り、稚児行列、九月堂おこもりなどの伝統行事も行われてきています。また、会津出身の版画家の斎藤清の町立美術館があることでも知られています。温泉で日本一の地熱発電所のある西山温泉は八つの源泉を有し、4軒の旅館が営業を行い秘湯感を醸し出しています。

柳津観光協会のホームページ

三島町

三島町は、最近、只見線の絶景ポイントとして海外で有名になり、多くの外国人観光客を集めています。国指定重要無形民俗文化財「三島のサイノカミ」を代表とするなどの民俗行事も数多く行われる日本の原点とも言われる地域です。三島は日本一良質な会津桐の産地でもあり、国指定伝統的工芸品「奥会津編み組細工」などの特産品もよく知られています。カタクリの花、オオヤマザクラ、桐の花などが一斉に咲き乱れる花の里でもあります。町内には早戸温泉、宮下温泉があり宿泊や日帰り入浴が楽しめます。詳しくはこちらへ→三島町観光協会

昭和村

昭和村は、伝統織物の上布用原料となる苧(からむし)の村としてしられていなす。【*上布(じょうふ)とは、苧麻(ちょま)や大麻(たいま)などの繊維の撚り合わせた細い糸を用いて平織した上質な夏用の麻織物を指します。越後上布、沖縄の宮古上布が有名です。】「道の駅からむし織の里しょうわ」ではからむし織や地域の伝統工芸の体験学習ができます。国指定の天然記念物の駒止湿原(こまどしつげん)や矢ノ原湿原などでは数多くの植物が群生し、山好きの人々の人気を集めています。温泉では昭和温泉があり宿泊も可能です。昭和村は名前は昭和ですが、縄文より人が居住した自然と伝統に溢れた日本のよき山里です。昭和の名前は昭和二年に村の合併が行われたことによります。

昭和村観光協会

 

金山町

金山は森と湖に恵まれた神秘の里です。広大なブナ林が広がり、沼沢湖は5600年前にできたカルデラ湖で大蛇退治の伝統行事沼沢湖水まつりがよく知られています。金山町は秘湯の宝庫であり、7つの温泉場が存在します。(金山町の温泉

金山町観光協会

只見町

新潟福島の山深い県境にあり、秘境感にあふれたエリアです。ダムによってできた田子倉湖、只見湖がか絶好の観光スポットとなっています。森には広大なブナ林がひろがり、谷あいには清流が深い渓谷を刻み込み、手つかずの自然が堪能できます。深沢温泉では宿泊、日帰り入浴も楽しめます。

只見町観光まちづくり協会

南会津エリア

南会津エリアは、東武鉄道と会津鉄道が走る会津若松と浅草を結ぶ沿線に位置して、深い渓谷と急峻な山々に囲まれたダイナミックな自然美に溢れる山村地帯になっています。古い山村の風景や伝統行事や山村の生活・食文化をに触れることができます。

下郷町

下郷地区には江戸時代の宿場町の風情を残す大内宿があることでよく知られています。また、阿賀川(阿賀野川)の上流部に位置する、100万年の歳月で浸食された「塔のへつり」は見事な渓谷美を織り成しています。*へつりとは方言で危険な場所を意味します。温泉では湯之上温泉があり、温泉旅館や民宿などの宿泊施設が人気です。郷土料理では山村ならではの、しんごろう・ざくざく・つと豆腐・もろこしだんご・とち餅などがあります。

南会津町

南会津町は、田島町・舘岩村・伊南村・南郷村が合併して平成18年に誕生した。越後山脈の高峻な山々と、阿賀川、伊南川水系の清流が美しい風景を創り出しています。ひめゆりの群生地高清水自然公園、古い東北の家屋を伝える前沢曲家集落、日本三大祇園祭会津田島祇園祭などが見所です。冬には会津高原に4つのスキー場がオープンします。南会津町観光物産協会

檜枝岐村

檜枝岐村(ひのえまた)は、2000メートル級の山々に囲まれたまさに日本の秘境といわれ、平家の落人の村ともいわれています。また、尾瀬への福島からの入り口にもなっていて多くのハイカーが訪れます。尾瀬桧枝岐温泉は2つの泉質が温泉巡りで楽しめ、宿泊もできる秘湯です。また270年以上に続くことで知られる檜枝岐歌舞伎は村民だけで演じられます。食文化では、高地で米作には適さなかった桧枝岐のそばや粟・ひえなど雑穀をつかった山人(やもーど)料理がおすすめです。

尾瀬檜枝岐温泉観光案内所